みなさん、こんにちは。京都市右京区の二世帯住宅専門店「トモニエ」代表の高橋です。

順を追って話をしてきた『地盤調査』の「方法」についてです。

◉SWS試験 とは?

スウェーデン式、というと聞いたことがあると思います。住宅の地盤調査で最も一般的な方法で、標準貫入試験によるN値に相応する「換算N値」を算出することができます。

調査機は手動式のほか、半自動式、全自動式があり、全自動式であれば、作業は一人で1ポイントにつき30分程度で実施できます。戸建住宅の場合、5ヶ所(建物の外形のの4隅と中央)を調査し、半日程度で完了します。

敷地全体の様子を知ることができ、費用もリーズナブルであるというメリットがあります。 しかしながらSWS試験は、土質が採取できない、土中のガラや一定以上の固い地層に達すると貫入不能、深度が増す(10m以上)と摩擦補正を行わない為に精度が低くなるなど、簡易調査である為に熟練の技術者による資料調査などから、総合的に判断する必要があります。

地盤に鉄の棒を垂直に突き刺し、その沈み方から地盤の硬軟や締まり具合を調査します。ロッドがスムーズに沈んだ場合は地盤が弱いと判断し、逆に沈みにくかった場合は地盤が固いと判断します。

土質を表す表現が面白くて、抵抗がない軟らかい土質はストンと表現したり、少し抵抗が出てくるとその土質は、ジャリジャリやガリガリと表現されます。

次回は「表面探査法」をご紹介します。